ChatGTP-4o(ChatGTP-4Ommni)登場!

OpenAIが開発した最先端AIモデル ChatGPT-4o(GPT-4 Omni)がついにリリースされました。従来のモデルを凌駕する多様な機能と処理速度、そして大幅なコスト削減を実現したChatGPT-4oは、AI技術の可能性を広げ、様々な分野に革新をもたらすことが期待されています。
今回はChatGPT-4oの特徴とその使い方について詳しくご紹介します。

多様な入力形式の処理

テキスト、音声、画像、映像…あらゆる形式のデータをシームレスに処理

ChatGPT-4oは、従来のAIモデルにはなかった柔軟性を備えています。テキストのみならず、音声、画像、映像といった様々な形式のデータを処理することが可能。これにより、より幅広い用途で活用することができます。

音声入力にも高速応答!232ミリ秒で意思疎通

さらに驚くべきは、その処理速度です。音声入力に対してわずか232ミリ秒で応答が可能。これは、人間の会話における平均的な反応時間に匹敵する速さであり、自然でスムーズなコミュニケーションを実現します。

こちらは5月14日にOpenAIがXに投稿したポストです。

音声での応答、そして動画を通してビデオ通話のような応答、どちらもるで人間との会話のようですね。
音声と動画の入力はまだ実装されていませんが、これはとても楽しみです。
OpenAIの公式ではChatGTP-4o同士が会話をして歌うという動画が公開されています。

高速化と精度向上がさらに進化

英語以外の言語も精度アップ!テキスト・コード処理速度も大幅に向上

ChatGPT-4oは、英語以外の言語処理精度も大幅に向上しています。テキストとコードにおいては、前モデルであるGPT-4 Turboと同等の性能を発揮。さらに、APIの価格は50%削減と、利便性も兼ね備えています。

ベンチマークを見てみましょう。

テキスト評価のグラフ
出典:OpenAI

HumanEval (人間評価)とMGSMで共に90%超えという高い結果を出していますね。
HumanEvalは、手作業で作成されたデータセットで、164のプログラミング課題から成り立っています。各課題には「関数のシグネチャ、ドックストリング、本体、および平均7.7のテスト」が含まれています1
MGSMは、多言語の小学校数学ベンチマークで、GPT-4oはClaude 3 Opusと同等の数学能力を示しています2
またMMLU(一般知識問題)では88.7%の新スコアを記録したとOpenAIは発表しています。
また、日本語のトークンが1.4倍に(37トークンから26トークンへ)減少し、計算コストが削減されたとのことです。
従来モデルと比較した場合、ビジョンと音声理解においても優れた性能を発揮します。まさに名実ともに「オールインワン」の名にふさわしい、総合力の高いAIモデルと言えるでしょう。

全方位モデルで、AIの可能性を拡張

「Omni」の名の通り、あらゆるタスクを自然に処理

ChatGPT-4oの「o」はラテン語の「omni(オムニ)」を意味し、テキスト・音声・画像・映像をシームレスに扱えることを表しています。
この全方位型の処理能力により、より自然なタスク処理が可能に。さらに、多言語対応や感情理解などの機能も強化されています。

 価格と利用方法

ChatGPT PlusでVoice Modeを先行体験!開発者向けAPIも利用可能

サブスクリプションサービスのChatGPT Plusでは、数週間以内にGPT-4oをアルファ版としてVoice Modeに導入する予定です。また、開発者はAPIを介してGPT-4oをテキストとビジョンのモデルとして利用できます。GPT-4oはGPT-4 Turboに比べて処理速度が2倍速く、価格は半分、レート制限も5倍高いなど、非常に魅力的な条件となっています。

そしてなんと嬉しいことに、無料ユーザーでもChatGTP-4oを利用できます。
利用方法はとても簡単。

1.ChatGTPにログイン

まずはChatGTPにログインします。(アカウント登録がまだの方はここでサインアップしましょう)

2.ChatGTPのチャット画面でモデルを変更。

ChatGTPにログインしたらチャット画面下部にあるキラキラマークのプルダウンメニューをクリック。
メニューからGTP-4oを選択すればOKです。
使用状況と需要に応じて制限がありますが、今のところそこそこ会話のやりとりが可能です。

生成AIを活用したお悩み相談チャットボット公開実験スタート

PR TIMESの記事によると、2024年5月20日(月曜日)~2024年6月30日(日曜日)の期間、
「お悩み相談に対応するチャットボット“ニャンぺい”を開発中で、この度、その公開実験」が行われるとのこと。
あえて未完成のチャットボットの「ニャンぺい」を公開。実際に会話することで様々な不具合を収集し、改善することを目的としているようです。

実験にはこちらから参加できます。
ご興味のある方はぜひともお試しください。
私も会話してみましたが「ニャンぺい」とても優しくて可愛かったですよ。

まとめ

ChatGPT-4oの可能性はまだ開かれたばかり。AIの新しい地平が切り拓かれようとしています。今後の展開に改めて期待が高まります。

  1. HumanEval: Decoding The LLM Benchmark For Code Generation ↩︎
  2. MGSM (Multilingual Grade School Math) ↩︎

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